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2021.01.19

中綴じとは?ページ数の少ない冊子印刷に最適な製本方法。

一枚一枚の印刷物を冊子に仕上げる製本にはいくつもの種類がありますが、今回クローズアップするのは中綴じ。週刊誌や情報誌などでもよく見られる製本方法です。皆さんにもとても馴染みがある中綴じについて、メリットやデメリットをはじめ、冊子印刷の際に役立つ色んな情報をお届けしていきます。

中綴じイメージ

中綴じとは

中綴じとは、主にページ数の少ない雑誌やカタログなどによく使用される製本方法で、表紙の外側の中心部を針金(ホチキス)で留めるのが特長です。週刊誌をはじめ、研修会の資料、レジュメ、会報などのあまりページ数の多くない用途に向いています。また、中綴じは、一枚の用紙に4ページ単位で内容を集約して綴じるため、コストを安価に抑えることができる製本と言えます。

中綴じイメージ

中綴じのメリット・デメリット

中綴じは、紙を2つ折りにした中央部分をホチキスや針金を使って綴じます。そのためレイアウトの自由度も高く、薄い冊子の作成におすすめ。低コストで印刷できるというのも、中綴じならではのメリットです。一方、デメリットとしては、ページ数の多い冊子の場合はそもそも製本ができません。また、強度が低いというデメリットなどもあります。仕上げる冊子のページ数や形状によって向き不向きがあるので、まずは中綴じのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、冊子印刷を検討することをおすすめします。

メリット

ここからは、中綴じのメリットを詳しく説明していきます。まず特筆すべきは、この4つのメリット!冊子印刷をご検討の方は、ぜひ参考にしてみてください。
・ページ数が少ない薄い本も製本可能
・奥まで見開くことが可能でレイアウトの自由度が高い
・コストを抑えられる
・納品までがスピーディ

ページ数が少ない薄い本も製本可能

中綴じは、4ページ単位で計算し、ページ数が増えていきます。最小ページ数は8ページから製本することが可能。例えば現状16ページの冊子を1ページ(両面で2ページ)増やしたい場合は、16+4ページの計20ページにしなければなりません。適している冊子としては、会社案内やパンフレットなど、ページ数の少ない製本に向いています。

奥まで見開くことが可能でレイアウトの自由度が高い

中綴じの場合は、紙の中心部で綴じられているため、他の綴じ方と異なり無理なくページのノドまで開くことができます。開いた状態のままにすることもできるので、商品カタログなど商談で使われる印刷物には最適の綴じ方です。また、本を無理なく開けるということは、誌面を有効活用でき、自由度が高いレイアウトが可能。インパクトのある画像を誌面いっぱいに大きく掲載して商品の魅力を伝えたり、左右両ページを使って広がりのある誌面を展開したりなど、デザインの表現力もさらに広がります。

コストを抑えられる

中綴じは、用紙を重ねて針金やホッチキスで綴じるだけなので、少ない工程で製本できます。そのため、他の製本方法と比べても低コストで済むというのが大きなメリットです。会社概要やカタログ、商品パンフレットといった定期的に作り替えが必要な冊子、週刊誌などの発行サイクルの早い冊子においては、コストを抑えられるメリットは魅力的なのではないでしょうか。

納品までがスピーディ

ホーナンドーでは、印刷から製本まで全ての工程を自社内で行なっているため、よりスピーディな納品が可能です。また、一般的には中綴じ自体が製本加工として比較的速く仕上がるため、少部数&短納期に向いている商材と言えます。

中綴じの作業工程

デメリット

続いては、中綴じのデメリットを詳しく説明していきます。ここで挙げる3つのデメリットと前述のメリットをふまえて、冊子印刷で中綴じを考える際の検討材料にしてみてください。
・100ページ以上の製本はできないケースが多い
・他の製本と比べると安っぽい印象を与える可能性がある
・背表紙をつけることができない

100ページ以上の製本はできないケースが多い

中綴じは針金やホッチキスで綴じるため、製本の強度には限界があります。特にページ数が多くなる場合は、確実に綴じることができなくなり、ページが抜け落ちてしまう可能性もあるのです。さらに表紙や本文で使用する紙の種類、厚さ次第で中綴じができないことも。また、2つ折りにして、背の真ん中を針金やホッチキスで綴じる製本方法なので、 ページ数の設定は必ず4の倍数にする必要もあります。

他の製本と比べると安っぽい印象を与える可能性がある

中綴じは無線綴じと違い、紙を折っている状態が背になるため、見た目の印象はかなり質素になります。また、紙を針金やホッチキスで留めただけなので安っぽく感じられ、顧客の興味をうまく惹けなかったり、ハイグレードな印象を演出できなかったりなど、目的や用途によっては不向きの場合もあります。

背表紙をつけることができない

無線綴じの場合は、束ねた用紙の厚みがそのまま本の「背」になります。そのため、書名や伝えたいメッセージなどを入れることができますが、中綴じではそれができません。本棚に冊子を並べた時もあまり“絵にならない”ことが多く、見つけにくいという難点もあります。

中綴じイメージ

中綴じで製本するときの注意点

中綴じで製本した冊子は、ノド部分までしっかり見開けるのでノドアキ(ノドの余白)は不要ですが、製本の際にどうしても若干のズレが生じてしまいます。センター部分を細かな文字などがまたぐようなレイアウトの場合は、多少のズレが生じることも予め留意しておく必要があります。

内側と外側でページの幅が異なる

冊子にはそれぞれの場所に名前があります。オモテ表紙を「表1」、その裏面を「表2」、ウラ表紙を「表4」、その裏が「表3」です。そして、冊子を見開いた状態の両端が「小口」、中央の綴じ部分が「ノド」と言います。中綴じの場合、紙の厚さとページ数によって全体が厚くなると、小口側に配置された文字や写真が欠ける可能性があります。なぜなら紙の枚数が増えたり、紙に厚みがあると、何枚も重ねることで内側ページと外側ページの幅に大きな差が生じてしまうからなのです。

食品業界や教育業界では禁止にしている場合がある

食品系や介護系などの業界では、中綴じで使用する針金やホッチキスのような金属が万が一でも混入してはいけないので、中綴じを採用しない場合が多いのです。また、保育園や幼稚園のような環境では誤飲のリスクもあるため、中綴じはおすすめできません。では、中綴じはどのようなシーンや業界に向いているのか。以降の段落でご紹介していきます。

中綴じの作業イメージ

中綴じがよく使われる印刷物の種類

中綴じは4ページ単位でページを計算し、最小では8ページからの冊子に対応できるため、比較的ページ数の少ない冊子に向いています。例えば、パンフレットやプログラム、会社案内、企画書、社内報などです。また、ノドの部分まで見開けるので、大きな地図や写真を見開きで掲載したい時は、中綴じで製本するのがおすすめです。

中綴じの見本

中綴じに関するよくある疑問

これまで中綴じの特長をはじめ、メリットやデメリットを紹介してきました。皆さんも、中綴じについて少しは詳しくなったのではないでしょうか。以下の段落では、中綴じに関してよくある質問をまとめました。ぜひ、チェックしてみてください。

中綴じの他にどのような製本方法がありますか?

製本と言ってもその綴じ方は様々で、古くは平安時代から続く綴じ方もあるなど、目的や用途に合わせて選択することが大切です。中綴じと並んで代表的な製本方法が、無線綴じ。背の部分を糊で固めて綴じる製本方法で、雑誌やカタログなどによく使用されています。他にも、本の中身をしっかりと糸で綴じ、別仕立ての厚めの表紙でくるむ上製本(ハードカバー)。左側2箇所をホッチキスで留める平綴じ、紙の左肩(右肩)1箇所をホッチキスで留める左肩(右肩)綴じ。そして、ノートやカレンダーによく使用されているツインリング製本、紙の天(上)の部分を糊で綴じる天綴じなど、中綴じ以外にも製本方法はたくさんあるのです。

無線綴じとの違いは?

無線綴じは、ページを重ねて背の部分を糊で接着し、表紙用の紙でくるんで固定する綴じ方です。背表紙のある本格的な仕上がりが特長です。「糊だけで製本するなんて、紙がバラバラになりそう」と心配する方もいますが、専用の糊を使用しているので強度も問題ありません。もちろん耐久性もあり、しっかり長持ち。厚みのある本やカタログの作成に向いています。その反面、中綴じのように薄い冊子での製本が難しく、中綴じよりも少しコストが高い傾向にあります。

中綴じイメージ

ホーナンドーでは断裁から綴じまで全て社内で行なっております

ホーナンドーでは、自社工場内で製本工程を全て管理し、製造しています。乱丁・落丁による不良回避のためインラインカメラ、厚み検知機、員数機、混入防止のためのカッターやハサミなどの刃物管理、ミス防止のための作業手順など、徹底した管理を実践。これまで積み重ねてきた知見を生かしながら、お客様に自信を持ってお届けできる品質のものをご提供しています。

作業工程イメージ

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