Journal

2020.12.07

バナナペーパーの採用で、SDGsの17目標全てに貢献する。

国連が掲げたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて世界中でさまざまな活動が行われている今、印刷業界においても環境負荷低減の取り組みは不可欠です。CO2排出量や廃棄物量の削減といった数ある取り組みの中で、今回クローズアップするのがエコな紙。みなさん、バナナペーパーって聞いたことがありますか?いわゆるサステナブルペーパーの代名詞的存在であるバナナペーパーについて、詳しくご紹介していきます。

バナナの木のイメージ

バナナペーパーとは?

バナナペーパーはその名の通り、バナナが原材料の紙です。バナナは1本の茎から1度しか実が取れないため、収穫時には茎まで切ってしまいます。しかし、切った茎は1年以内に再生し、また新しいバナナが育つほど、生命力にもあふれているのです。そうした特性があることから、バナナペーパーはアフリカ・ザンビアの有機バナナ畑で通常なら捨てられてしまう茎を再利用。その茎の繊維に古紙やFSC®認証パルプを加え、日本の伝統的な和紙技術を用いて作られています。残念ながらバナナの香りは残っていませんが、学校の教科書にもフェアトレードやエシカルな紙として取り上げられている素敵な紙なのです。

バナナペーパー

SDGsの17目標全てにつながる

世界では、日本の国土面積の1/3ほどの森が毎年失われていることをご存知ですか?地球の動物の約50%が森に住んでいるため、彼らは生息地を常に失っています。そうした影響もあり、現在、世界で1日に50種類以上の動植物が絶滅しているのです。また、野生動物の密猟や森林の違法伐採を引き起こしている理由の一つに、貧困問題があります。つまり自然保護や生物多様性と貧困問題は、密接に関わっていということになるのです。 これらを同時に解決する紙、それがバナナペーパーです。エコ用紙が担ってきた環境問題を打開するだけではなく、捨てるはずのものを再利用して雇用を生むことで貧困問題を解決に導き、生産者の暮らしを持続的に支える点で非常に注目されています。そして、バナナペーパーは、使用することで持続可能な17の開発目標(SDGs)全ての達成に貢献できるという、日本初のフェアトレード認証紙(WFTO:世界フェアトレード機関認証)です。

関連記事 SDGsの実現に向けて、印刷でできることとは。

なぜ、バナナで紙を製造するのか?

バナナの木は、一般的な樹木の約10~30倍のスピードで成長し、約1年で紙の資源を作り出すことができます。また、普通の紙との大きな違いは、廃棄されたオーガニックバナナの茎を利用するため、森林伐採をせずに済み、貧困に悩む発展途上国に新たな雇用も生み出すことができるということ。そして、原材料から製造工程、販売に至るまで、自然環境と雇用環境に配慮しているかを厳密にチェックされた上で作られた、生産者の顔が見えるフェアトレードペーパーなのです。大量消費・大量破壊から大量消費・大量保護につながるバナナペーパーは、SDGsの目標達成のためだけではなく、環境と社会に大きな価値を生み出せる紙であると言えます。

バナナは地球環境の持続可能な保全に必要なサステナブルな素材

バナナペーパーの資源であるバナナは、世界の約125ヶ国で栽培され、多くの人々の栄養源として親しまれています。バナナを収穫するタイミングは食べ頃であることはもちろんですが、それ以外にも理由があるのです。それは、次の新しいバナナを育てるため。収穫するときは古い茎を切らなければなりませんが、一般の木が10~30年かけてゆっくり再生するのに対し、切ったバナナの茎は1年以内に再生。その後、新しいバナナの実がなります。そうした生命力の強さや成長速度の速さという特性があるバナナだからこそ、地球環境と発展途上国の暮らしに配慮したサステナブルな仕組みの中で紙をつくることができるのです。

アフリカの雇用創出にもつながる

バナナペーパーづくりのスタート地点は、アフリカ・ザンビアのエンフエ村から。その村に住む女性たちが、バナナの茎の繊維に含まれる水分を除去し、乾燥させる作業を行っています。また、福井県の越前和紙の職人による手漉き和紙の技術指導を受け、現地で販売するパッケージやポストカードのための紙の手漉きも行われるようになりました。これらの仕事から得た収入で、安全な飲み水や栄養のある食事を手に入れたり、マラリアを予防するための蚊帳を買ったり、病院に行けるようになったのです。しかし、アフリカでは未だに3千万人の子どもたちが学校に行けず、女性たちの40%以上が基礎教育を受けられていません。女性たちが得た収入は子どもたちの就学にもつながっており、バナナペーパーの売り上げの一部は女性たちの教育支援にも充てられています。

アフリカのバナナ生産のイメージ

バナナペーパーはコスト面に課題あり?

バナナペーパーは現在、生産量も使用量もまだまだ少ないため、通常用紙の2〜3倍の値で価格が推移しています。環境保全や発展途上国の生活支援に寄与できるとは言え、コストがかかるためになかなか踏み切れずにいるお客様が多いのも事実です。そうした現状も踏まえて、まずは名刺や会社案内などの比較的数量が限られているものからはじめてみてはいかがでしょうか?バナナの配合率を変更すれば費用も削減できるので、バナナペーパーの使用をご検討の方はぜひお問い合わせください。目的やご要望に合わせた提案をさせていただきます。

バナナペーパーと他の印刷用紙

バナナペーパーの活用シーン

バナナペーパーを見てみると、少し表面がツブツブしているのが分かりますか?このツブツブ模様は一つひとつ出方が違うので、とてもアジのある仕上がりが楽しめます。実際に手で触ってみるとバナナペーパーの茎と古紙のざらっとした質感があり、ついつい触りたくなってしまいます。そうした質感や風合いを気軽に活かせるのが、名刺や会社案内、ポスター、表彰状などの身近にある製品です。人との出会いには欠かせないコミュニケーションツールや思い出を育むアイテムも、バナナペーパーを使うことで印象がいちだんと変わり、環境問題を解決するための一歩につながります。 他にも、リーフレットなら普通の紙よりも温かみのある色合いになり、優しい印象もアップ。卒業証書であれば、本人のこれまでの努力と紙づくりに関わる人たちの努力が重なり合い、温かい気持ちも芽生えるのではないでしょうか。ホーナンドーではバナナペーパーを活用したさまざまな製品をご提案できますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

バナナペーパーを使用したパンフレット

ホーナンドーでは環境負荷低減の取り組みとしてバナナペーパーを採用しています

バナナペーパーは、SDGsが掲げる17の目標全てに該当するサステナブルペーパーです。ホーナンドーでは、お客様へお渡しするSDGsに関する取り組みの資料もバナナペーパーで作成。環境負荷低減の取り組みの一環として、日本初のフェアトレード認証紙であるバナナペーパーを採用することで、お客様からも非常に高い評価をいただいています。また、お客様にバナナペーパーを採用いただく場合は、より身近な製品から提案し、この紙が持つ魅力や背景も合わせて説明しています。地球規模の環境保全や発展途上国の生活支援などに少しでも貢献できるように、バナナペーパーを活用した印刷サービスを積み重ねていくことが、私たちホーナンドーができる環境活動の一つです。

Back List

share
  • faceBook
  • twitter
  • B!
  • share

Latest Journal最新のコラム

Contact

各種お問い合わせ
/ 印刷のお見積もり・ご相談など
ご不明点ございましたら
下記よりお問い合わせくださいませ